Windows11には、次のようにシステムをバックアップする3つの方法があります。
- 復元ポイント機能を有効にし、復元ポイントを内蔵HDD(ハードディスク)あるいは内蔵SSD(ソリッドステートドライブ)に作成して、システムをバックアップする方法
- システムイメージを外付けHDDに作成して、システムをバックアップする方法
- 回復ドライブ(USBメモリ)を作成して、システムをバックアップする方法
今回は、回復ドライブを作成して、システムをバックアップする方法と、回復ドライブからシステムを復元する方法をご紹介します。
回復ドライブを作成する方法
- パソコンに回復ドライブを作成する空の16GB以上のUSBメモリをセットし、立ち上げます。USBはフォーマットされ、データが入っていると削除されますので注意してください。今回は32GBのUSBメモリを用意しました。
- 『スタート』アイコンをクリックし、次の画面を表示します。『すべてのアプリ』をクリックし、表示されたアプリリストを下にスクロールして『Windowsツール』をクリックします。
- 『Windowsツール』画面が表示されます。『コントロールパネル』をダブルクリックします。
- 『コントロールパネル』が表示されます。右上の表示方法をカテゴリではなく、大きなアイコンで表示します。『回復』をクリックします。
- 『高度な回復ツール』画面が表示されます。『回復ドライブの作成』をクリックします。すると『このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?』画面がでますので、『はい』をクリックします。
- 『回復ドライブの作成』画面が表示されます。『システムファイルを回復ドライブにバックアップします。』にチェックが入っていることを確認して、『次へ(N)』をクリックします。
- 『お待ちください』画面が表示されます。『使用可能なドライブ』を探しています。少し時間がかかります。
- 『USB フラッシュドライブの選択』画面が表示されます。セットしたUSBが選択されていることを確認し、『次へ』をクリックします。
- 『回復ドライブの作成』画面が表示されます。『作成』をクリックします。
- 『回復ドライブを作成中』画面が表示されます。作成は、ノートパソコンで約1時間40分かかりました。
- 回復ドライブの作成が終了すると、次の画面が表示されます。『完了(F)』をクリックして終了です。
以上で回復ドライブを作成して、システムをバックアップする作業は終了です。次は回復ドライブからシステムを復元する方法をご紹介します。
回復ドライブからシステムを復元する方法
回復ドライブからシステムを復元すると、Windowsシステムが再インストールされる形で復元されます。インストールしたアプリやユーザーデーダなどが消去され、設定も初期設定が必要になります。
回復ドライブからシステムを復元する手順には、次の2通りの手順があります。パソコンが稼働している時は、1番と2番のどちらでもOKです。パソコンが起動できない時は、2番の手順を試します。
- 回復ドライブをセット>パソコンの立ち上げ>スタート>設定>システム>回復>PCの起動をカスタマイズするの『今すぐ再起動』>デバイスを再起動するため作業内容を保存しますの『今すぐ再起動』>オプションの選択>デバイスの使用>回復ドライブのUSBを選択>回復ドライブから起動>キーボードレイアウトの選択>Microsoft IMEを選択>オプションの選択>ドライブから回復する・・・・
- 回復ドライブのセット>パソコンの起動>BIOSあるいはUEFIファームウェアで回復ドライブ(USB)からの起動(boot)を設定>回復ドライブから起動>キーボードレイアウトの選択>Microsoft IMEを選択>オプションの選択>ドライブから回復する・・・・
今回は1番の手順でシステムを復元する方法をご紹介します。
- 回復ドライブ(USBメモリ)をパソコンにセットし、パソコンを立ち上げます。
- 『スタート』アイコンをクリックし、次の画面を表示します。『設定』をクリックします。
- 『設定』画面が表示されます。『システム』を下にスクロールして『回復』をクリックします。
- 『回復』画面が表示されます。『今すぐ再起動』をクリックします。
- 『デバイスを再起動するため作業内容を保存します』画面が表示されます。『今すぐ再起動』をクリックします。
- すると、パソコンが再起動され、『オプションの選択』画面が表示されます。
- そこで、『デバイスの使用』をクリックすると、『デバイスの使用』画面が表示されますので、『回復ドライブのUSB』をクリックして選択します。
- すると、パソコンが再起動され、回復ドライブから起動(boot)されてます。
- すると『キーボードレイアウトの選択』画面が表示されますので、『Microsoft IME』をクリックして選択します。
- すると、『オプションの選択』画面が表示されますので、『ドライブから回復する』をクリックして選択します。
- すると、『ドライブから回復する』画面が表示され、回復方法を選択します。今回は『ファイルの削除のみを行う』をクリックしました。もし、クリーンインストールで回復したい場合は、『ドライブを完全にクリーンアップする』をクリックしてください。クリーンインストールの場合はすごく時間がかかります。試した時は、約2時間かかりました。
- すると、『ドライブから回復する』画面で最終確認項目が表示されます。OKならば、右下にある『回復』ボタンをクリックします。
- すると、『このPCを回復してます(%)』画面が表示され、進捗状況がパーセントで表示されます。100%まで、約12分でした。ハードドライブはSSDを使用しています。
- 『このPCを回復してます(%)』が終了すると、再起動されて『インストール中 %』画面が表示されます。Windows11のインストールが始まり、進捗状況がパーセントで表示されます。
- インストール中は数回再起動されます。インストールが終了すると、初期設定が始まります。インストールは約4分でした。ハードドライブはSSDを使用しています。
- 初期設定では、国、キーボードレイアウト、ネットワークの接続、ライセンス契約の確認、デバイス名の設定、Microsoftアカウントのサインイン、指紋によるサインインを使うか、PINの設定を行います。
- 初期設定後、『〇〇さん では、始めましょう』画面が表示されます。ここで、以前の状態から復元するか、新しいデバイスとして設定するかの選択があります。今回は以前の状態から復元を選択しました。
- すると、次に『デバイスのプライバシー設定の選択』画面が表示されます。2ページある項目を設定をして『同意』ボタンをクリックします。
- すると、『エクスペリエンスをカスタマイズしましょう』画面が表示されます。今回は『スキップ』をクリックしました。
- すると『ご使用のMicrosoft アカウントとOneDrive』画面が表示されます。『次へ』ボタンをクリックします。
- すると、『デバイスには無料のXbox Game Pass Ultimateが付属しています』画面が表示されます。今回は『今はスキップする』をクリックしました。
- すると、『デバイスを保護する』画面が表示されます。今回は『スキップ』をクリックしました。
- すると、更新プログラムのチェックなどが行われ、2分後ぐらいにWindows11が立ち上がります。
以上で回復ドライブからシステムを復元する作業は終了です。
終わりに
今回は、回復ドライブの作成方法と作成した回復ドライブからシステムを復元する方法をご紹介しました。
最後まで閲覧していただき、ありがとうございました。
それでは、また。